口笛の練習

絵を描くために撮った横顔 



今週はずっと、口笛の練習をしていた。 

これまで生きてきて、口笛が鳴ったことはなく、その口をしてもふーと息を吹くことしかできなかった。 
自分はそういうもんだと思って、口笛とは無縁な人生なんだなと思っていた。 

しかし、少し教わって練習したら、初めてかすかにピーと音が鳴った。 

え!?私って口笛と関係あるんだ!と大変に嬉しい気持ちになり、それから口笛の練習がやめられず、ところかまわず口笛の練習をしている。

自分と関係あることになると、住める世界が少し増える感じがして、生きるのが広くなる。

毎日少しずつ打率が上がるところがまたとても嬉しく、少しずつ音階までつけられるようになってきて、かなり嬉しい。 

今私が鬼ごっこに参加したら、壁の裏でも机の下でも、隠れつつピーピューやってしまうだろうから、すぐに見つかって負けると思う。 

だけど、鬼ごっこに参加しながらも、自分の身体の一部から音が鳴ることを確かめる喜びの楽しさをやめられないから、仕方ない。 

たぶん鬼になっても、人を探しながらピーピューやると思う。それってまたばれて逃げられてしまうってことなので、ずっと鬼のままということだ。

まあそれでも今は、ピーピューやることをやめられないと思う。 

もう一つ問題なのは、最近冬の乾燥で、ただでさえ口の周りのシワが気になっていたのだけど、どうしても口をすぼめてピーピューしてしまう。 

ニキビはあんなに気になってたのに、口の周りのシワができても、目先のピーピューの喜びを得たい。 


なにを天秤にかけても、私は今、口笛を吹きたいのである。