乾杯

 

あっという間の7月。
仕事終わりのビールに、気持ち良くプハーが出るようになりました。
暑さのせいももちろんですが、いい仕事をしているおかげもあるかもしれません。


来週から、舞台『パンセク♡』がはじまります。




先日、はじめての通し稽古に、ライターの丘田ミイ子さんが来てくださりました。
そしてご感想を、ミイ子さんのXに書いてくださっています。


この多角的な魅力のある作品を、多角的なままに言葉にしてくださいました。
稽古場でも、ある側面について言葉にすることで捨象されてしまう何かについてとても慎重に考えながら言葉を選んでくださっているのを感じて、とても感激しました。

きっとこのご感想を読むと、「自分のほうへも向けられた作品かもしれない」と感じてくださる方がいらっしゃるのではないかなと思います。

ぜひ読んでみてください。
ミイ子さん、ありがとうございます。


チラシのビジュアルもそうなのですが、作品そのものも、ポップでありながら、奥を覗きみればかなり多彩な奥があるぞ、という作品で、そのどこに焦点を合わせて魅力をお伝えすればいいかしらと、私自身考えあぐねていました。

結論としましては、そんなこと言うと何も言ってないのとほとんど変わらないのですが、複雑なようでシンプルで、シンプルなようで複雑、な作品です(順不同)。

だけど、なんだかもう最近、人生がそのようなもので
生きていてどえらい難問が目の前にやってきた時なんかも、どこに焦点を合わせるかで複雑さとシンプルさなんてもんは大変動するなぁと思うに至ることが増えました。


よく見りゃこりゃもう複雑すぎてにっちもしっちもだし、ざっくり見りゃまあ生きてりゃさもありなん、生きてりゃいいか、と思います。

そんな間のグラデーションのあらゆる座標に焦点を、選ぶとも選ばずとも合わせて生きてる人たちが、物語の中で一緒に暮らしています。

それがあってか、作品全体が、あまりものの見方を押し付けたり正義を問わず、とはいえ誰のリアリティも否定はせず、あらゆる視点を野っ原に共存させたままにしてあるように感じられるのかもしれません。OK牧場てなかんじです。

ひとまずは、作っている我々一同、どうやらとっても観ていただきたくて、できるだけ楽しんでもらいたくて、そんな気持ちを寄せ合って毎日そわそわわくわくせっせと稽古しています。

なので、どうぞお呼ばれしたパーティだと思って、ぜひ、何が起こるか、どんなふうに何を感じるか、どきどきわくわくお越しになってくださいませ。

いいパーティにいたします。



舞台『パンセク♡』
2025年7月9日(水)〜13日(日)
東京都 小劇場B1

作・演出 ニシオカ・ト・ニール

出演
木﨑ゆりあ
石田みなみ
福永マリカ
大内彩加
足立秀昭
柿丸美智恵