生活の便

▲やっぱり美味しい塩山椒麻婆 



この暑い日にレイヤードの着こなしをしている人を見ると、心底感心してしまう。 

私なんて、「裸ではなくなる」ために服を着ており、その上下一枚ずつ、ないしは上下で一枚を着た時、たまたまおしゃれに見える一石二鳥のラインのみを期待して日々服を選んでいるのだ。 

ワンピースなのに薄手だったり露出が多かったりでもう一枚着なければならないときには、せっかくのワンピースなのにと悔しい思いさえ生まれる。

おしゃれのためにこそと、その一枚を増やそうと思えることに、今日はハッとしてしまったのだった。 

忘れていたものを思い出したのだった。 



それから最近思い出したのはバナナのすごさである。 

バナナを久々に食べたら、あまりの食べやすさと美味しさに驚いてしまった。 

以来バナナを食べるたび、この形状は食べられるために生まれてきたようなものだろうと感心してしまう。 

先日、いつもお世話になっている美容師さんが、バナナが美味しいという話をし始めたので、私も形状についての感銘を口にしたら、美容師さんは「彼らは自らの生存のことなど考えていない、食べられることだけを考えている」とまで言っていた。 

それは流石に言い過ぎかもしれないと心の中で裏切りながらも、大変盛り上がった。