もらったもので
畑で育てていた西洋カラシナが無事に枯れ果てたので、マスタードを作るべくタネを採る。
こんな鞘から一つずつタネを取り出していく。
それはもう気が遠くなる。
気が遠くなりながらやっても終わらなかった一週間を過ごし、西洋カラシナの苗をくれた畑の友に会ったら、大変効率的なやり方を教えてくれた。
とにかく鞘を揉み、脱穀機のようにタネを落とし、ゴミも全部一緒に水の中に入れる。するとタネは重く沈み、ゴミは軽く浮いてくる。それを仕分けするというもの。やってみると本当にその通りだった。助言は早くもらうに限る。
そしてタネをかるくすり潰し、白ワインビネガーと塩とはちみつにつけたら粒マスタードの完成。
おー。
ようやっと大さじ2くらいの粒マスタードが出来上がった。
一生にティースプーン1/3分しかはちみつを生み出せないという蜂の一生に思いを馳せる。
なんていいながら、蜂とは違って、一生の片隅で楽しく畑に通っていたら出来てくれた産物なので、本当はただただラッキー、超嬉しい。
できるもんなんだなあ、粒マスタード。
畑のマスタード誕生記念、ファンタスティコホットドッグパーティー。
惚れ惚れ満足。
粒マスタードは辛さがするどくなくて、でも一粒ずつがはじけるとぴりりとしておいしかったなあ。
先日会った友人に、粒マスタードを作った話をしたら、「ほんとまめだよね」と言われた。
わたしの生活態度をよくよく知る人が聞いたら笑う。
まったくまめではない。片付けるのが面倒なものがあったら、押し込めておわりにしたいと思うし、実際そうしているエリアが我が家には存在する。用事がなければいついつまでも転がっていたい。
ただ、西洋カラシナの苗を畑の友からいただき、その人が「マスタードを作るといいよ」と言ったので、その任は全うせねばという使命感と、なんかどうにも何かに押されてここまで辿り着いた。
別に頼まれちゃいないけど、出会っちゃったもんは最後まで咲かせないといられない。
そんな風に友人に話したら、「そういう星の人なんだね」と言われた。
たしかにそういう星の人かも知れず、怠惰なくせに時々ものすごく活発に生きてるのは、その星のもとに生まれたおかげかもしれない。
またその星出身の性を発揮してしまい、喫茶店のチーズケーキがおいしかったあまりに演劇を作っています。
その喫茶店は、わたしがこの頃紙芝居をやっている「ゐ」というお店なのですが、
実は紙芝居をするより前、一年半前くらいに、ただ遊びに行った時に食べたチーズケーキがおいしくて、おいしいというか、なんだかすごくよくて、そのよさについて考えてるうちに本を書いてしまったんですね。
ただ勝手に書いたそれをどうしたものかとおもい、一年以上しまっておいたのですが、
紙芝居をしているおりに、思い切ってその話を「ゐ」さんにしたところ、こころよく受け取ってくださって
このたび、「ゐ」さんと、演劇をやってみることになりました。
終演後には、おまちかねのチーズケーキをお召し上がりください。
どうぞ、よしなに。
『チーズケーキのピースを今日も』
【作と演出】
福永マリカ
【出演】
平田暁子
福永マリカ
竹尾一真
【会場】
ゐ
世田谷区若林3−9−8
(世田谷線松陰神社前駅下車徒歩6分)
(若林三丁目停留所下車徒歩1分)
【開演日時】
7/19(金)19:30
7/20(土)17:00
7/20(土)19:30
7/26(金)19:30
7/27(土)17:00
7/27(土)19:30
(上演時間は約25分・開場は開演の30分前)
【料金】
¥3990-
(終演後のチーズケーキ+2ドリンク&記念品付き)
【チケット御予約(7/6(土)11:30より)】
setagayakuwakabayashi398.i@gmail.com
にて受付
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