A Bright New Boise
Stage Reading
『A Bright New Boise』
先週10日に初日を迎えました。
ご来場いただきありがとうございました。
この戯曲を日本で上演するのは初めてのことで、その時に立ち会えたのがとても嬉しかったです。
面白いなあ、と思う戯曲が、上演されて、誰かに届く瞬間に出会うのは、やっぱりとても嬉しいです。
初日を迎えてのコメントや、舞台写真が記事になりましたので、是非読んでみてください。
ものすごくたくさんのことが描かれている戯曲なので、読むたびいろんなことを考えるのですが
「現実感」とは、ものすごく多様なものだよなということも、読みながらよく考えてます。
作中に出てくる人物それぞれの生きている「現実感」も異なるし、一人の人物の中でも「現実感」が変容するし。
それにともなって、切実さがどこにあるのかも異なってきて、でも皆それぞれの「現実感」の中で切実に生きているんですよね。
わたし自身、「現実感」が変化する時間の中にいて、そういう時って、腹の底というか、根底が揺らぐので、なかなか言葉が出てくる地面が見つからないものだなと感じてます。
それでも、「現実」は一つではなく、「現実感」はものすごく無数にあるのだということがわかっていると、混沌と寄る辺なさの中でも漂っていることができると、最近は『A Bright New Boise』に触れながら考えています。
全然こんなことは描かれていないのかもしれませんが、きっといろんな人がいろんな人生のタイミングで触れて、いろんなことを感じる作品です(そりゃそうだろう)。
本日13日は休演日ですが、19日まで連日上演中。
私は次回は、16日、17日に出演します。
是非劇場へお越しください。