株分け

今年の畑もはじまった。

去年はまっさらから土を作ったけど、
今年はまだいろいろ細々植っているものもあって
それを縫うように耕す。

細々植っているもののひとつはからし菜。

脇芽をとって、ムール貝と一緒に酒蒸ししてみたら、本当に美味しかった。

ケールも育ったので、シンプルに豚肉と油で炒める。

緑が濃いくて、いい。

今植っているものたちは、ほとんど畑の友から株分けしていただいたり種をもらったもの。

何かを育てたいと思って種を買うのも楽しいのだけど、こうやって譲り受けるままに育てるのも、予想外でとても楽しい。

マスタードを作るといいよと株分けしてもらったから、マスタードを作るところまで辿り着きたい所存。 

こうやって、自分では思いつかない、辿り着かない目標が立つのも、株分けしてもらう嬉しさ。



『A Bright New Boise』の稽古も始まった。

やっぱりこの戯曲はとても面白い。

稽古場に行って、演出を聞いたり、他の方と読み合わせると、まだまだ触れていなかった面白さにどんどん触れることになる。

リーディング公演と聞いて物足りなさを予感する人もいるかもしれないけれど

十分に、人と人との間にやりとりが起こるのも見えると思うし
戯曲を手に持っているからこそ意識する、文字としての言葉も、粒立てて届けられる気がする。