水無月

 


六月も終わり。

今日は夏越の祓え、水無月を食べる日。

年に一度の楽しみな日。なぜなら水無月が好きだから。

わくわくもちもちしながら六月を過ごし、さあこの時が来ましたと、昨日歩き回って水無月を探したが

なぜか私の行動範囲に水無月は皆無。 

上生菓子を取り扱うのは冷蔵庫が必要だったり、
ハードルが高いのかもしれないと気づく。

インターネットを駆使して「地名 和菓子屋」「水無月 お店」などと検索しながら、ふいに

「水無月 作り方」と検索してみた。

するとできないこともない、買いに回るより作った方が早そうだと思い、ちょっとだけ信頼している材料屋でちょっとだけいい葛粉と甘納豆を買って帰った。

全然美しくはできなかったけど、かんたんにできた。 

甘納豆をつまみ食いしたせいで、ぎちぎちに埋め尽くせなかった。お恥ずかしい。

今日の業を成し終えたらいただこう。




ところで、演劇の創作期間中に読む本は、お風呂上がりの水のようにうまいな。

ごくごく普通のことのはずなのに
ごくごくうまい。

関係のない文章を読めること、余計な時間をとれる贅沢による快感や背徳感かと思っていたけれど

もしかすると、単純に出した汗の分の水分を補給するうまさなのかもしれないなと思うようになった。

もらうものの方が多く、そんなに何かが出ていっているとは思えないのだけど。

ごくごく補給しながら、もくもくがんばろう。 

そして比喩じゃない、水分補給もほんと、忘れずに。



今年も半分、お疲れ様です。

ちょうど金曜日ってのがいいね。

声に出して、んあー!とか言って、頑張った感を満喫してください。