きせき

 


久しぶりにチョコボールを買ったら、うっかり銀のエンゼルが出てしまった。

とても実直にチョコボールが食べたくて買ったものだから、エンゼルの存在など忘れており、不意を打たれて余計にうれしい。

はて、銀のエンゼルってなんなんだっけ、と思って箱の裏を見てみると

5枚集めるとおもちゃのカンヅメをプレゼント、とな。

5枚か。この奇跡を、5回も起こすのか。

道理で、よく見るとエンゼル、そうは甘くないぞという不敵な笑み。

銀のエンゼルが出る前より、出た後の方が、その道のりが遠く感じる不思議。

その不思議に勝手に人生を重ねたふりをしながら、箱の嘴にキッスするかたちでチョコボールを一気に食べる。

よいこのみんなは、真似しないでね。




夏至も過ぎ、銀のエンゼルも出たところで、秋の舞台のおしらせです。






TAAC傑作戯曲演出シリーズ第2弾

『狂人なおもて往生をとぐ』


作:清水邦夫

演出:タカイアキフミ


出演:三上市朗、三津谷亮 / 福永マリカ、櫻井健人、古澤メイ / 千葉雅子


会場:下北沢 小劇場B1

日程:2023年10月27日(金)〜11月1日(水)


公演URL

taac.co/kyoujin


戯曲も、布陣も、肝が痺れます。

ですが、痺れるような戯曲と布陣ですからこそ、たくさんたくさんお世話になって、肝を据えて頑張ろうと思っています。

ものすごく言葉の詰まった戯曲ですが、

それゆえに、言葉が言葉に拍車をかけてぐるぐる回って、目に見えないほどの渦になっていくような、その渦の軌跡が放つ光を見るような戯曲でもあるなと感じます。

なんのこっちゃですね。

楽しみにしていてくださいね。