
新玉ねぎまるごとスープ。
まるごと飲み込むが如く、「うんま」の一言で済む。
「うんま」の一言で済むことは、短絡的とも限らない。
複雑すぎるので「うんま」の一言でしか済まないこともある。
何かを選んで言語化すると、何かが突出して見えて、かえってまったく全貌がつかめなくなるような。
数年前に京セラ美術館で見た、杉本博司さんの展示で書いてあった「捨象されてしまった色の間でこそ世界を実感できるような気がするのだ」という言葉を思い出す。
「うんま」の中には空間的な、時間的な…めくるめく色々が詰まっている。
うんま。