きれい

今年は雨で桜が散るのがいやにさみしく名残惜しかったけれど

雨のおかげで葉っぱの上に留まった桜の花びらや何かを見た途端、どうでもよくなった。




自分がきれいだなと思うものを、なにかの形で留めようとするのは

きれいだな、と思う、その瞬間やら空間やらが存在することが、とてもたすかるから。

息が吸える窓が一つ増える感じがするから。 



風景にしたって、ご飯にしたって、そうなんだと思う。

いつも、たすかるなぁ、と思うと、写真を撮っている。 



誰かに許されずとも生きていていいに決まっているけれど

こういうもののきれいさが、きれいさとして存在していることに、自分の存在が救われることもある。


3月もさんきゅーさんきゅー。