読み終えた古本の最後のページに、日付が記されていた。

'73.7.21

ちょうどほとんど(ちょうどほとんど?)49年前の今日あたりのことだった。

この本を前の持ち主が読み終えた日のことだろう。

49年前の同じ季節だったのか。

これは奇遇ですね。

蝉は鳴いていましたか。

日差しは強いですか。

何を飲みながら読みましたか。

お元気ですか。

こちらは、外気の暑さと冷房の冷たさに惑わされ、アイスコーヒーとホットコーヒーのどちらも飲み飲み読みました。

この本、私は、湿度が肌に張り付くようで、でもどきどきしました。



読み終えた本なのかな、チェックがされている。

本を触って感じることは、きっとこういう由縁の温かみと振動なんだとおもう。

それが新品のものでも、未来への。