すじのとおった
春は来るのだなあ、またあたたかい季節がやってくるのだなあと思うと妙に驚いたり感動してしまうのは、去年からのこと。
それだけ、あけない何かの中にいる心地が
いつも頭の片隅にあるのでしょう。
それが「あける」と言うことでなくても
一巡はしたのだ、ということに驚きや感謝や安堵が募る。
春野菜の苦味は、冬に蓄えた毒素を逃してくれるとむかーしに学んだのが感覚にしみていて
一足お先だけど、ふきをたべたらすこしかるくなるかしらと買ってみる。
下ごしらえに、ひたすらすじをとるのがたのしい。
いろんなおうちの、ふきのすじとりとか、さやえんどうのすじとりとか、もやしのひげとりとか
そういうバイトをしてまわってお小遣いを稼ぎたいなと、無駄なことを考えながらすじをとった。
梅といっしょに煮た。
きやすめにちがいないけど、少し軽くなった気分。
さあ今日は『中島鉄砲火薬店』の最後の稽古。
面白いから見て欲しいんだよなあ、と、口を半開きにしてずっと思ってて、それ以上の表現が思いつかないなと思ってたら
開高健さんが「筆舌に尽くしがたい、というようなことをプロが言うな。なんとしても文章を書け」と言ってたのを思い出しました。
公式ツイッターには、キャストの宣伝動画が上がっていたりします。
あと、スマートボーイズさんのインタビューがとても素敵な内容だったので、これも是非。
稽古場の雰囲気、どんな人たちが集まって作っているか、作品の空気、全部伝わると思います。
おすすめなんですよ。ほんとに。
もったいないので、わたしも大事に過ごします。