30歳になりました


昨日、30歳になりました。

仕事始め。
『中島鉄砲火薬店』のお稽古でした。

稽古場でお祝いいただき、恐れ多くも、とても嬉しい気持ちになりました。

勝手ながらこの日を、この稽古場で迎えられたことがとても幸運でした。

こんな人になれたらかっこいいなと思ってしまう人に囲まれて過ごしているので、なんというか、そんな場で文字通り皆さまに囲んで頂いて、しゃんとしました。 






私の人生の、日々の中に当たり前のように稽古があって

これからも続けている限り、いくつになっても稽古があり、試行錯誤があり、失敗があり、テヘヘがあるかと思うと

演劇やっていてよかった〜こんな人生でよかった〜ありがとう〜と思うものですね。



半年前くらいに、「30歳」をイメージしてみた時
なぜか浮かんだのは、地元の、大きめの病院の前にあるコンクリートの小さな坂道でした。

我が地元の人にしか伝わらないと思うけれど、そこは、大学生がたくさん行き来していて、線路も通っていて、コンビニなんかもあって、まだ町の中。

その坂を登るとやっと病院があって、さらにその奥に進むと、少しずつ両側に緑が増えてきて、地面がだんだんコンクリートから土になって、人が減って、木々の方が多くなり、森へと入っていきます。

なんのイメージなのかわかりませんが、私にとっての「30歳」って
多分まだその、病院の前のコンクリートの小さな坂道なんだと思います。

だとしたら、すごくたのしみ。

たのしい地点なんじゃないですか。どうですか、諸先輩がた。



なりたい姿や、できるようになりたいことはたくさんあって

こうしてあらためて言葉を書こうと思うと自分の足りなさを感じることばかりなのですが

なんだか今は、それよりも
今身の回りにいてくれる人のことや、これまでしてこれたこと、今できることを素直に抱きしめられたらいいなと思っています。

今はっていうか、そろそろ、そのことに集中もしたいな。

どうしても滲み出ちゃう自分の匂いがうとましくて泣きたくなる時もあるけど

好きでいてくれる人もいるから、大事にしたいです。

なので、本当に本当に、そばにいてくれる人よ、関わってくださる人よ、またねだなんて思ってくれる人よ

ありがとうございます。

潔くハグできるような、懐を育てます。




足りないままに胸を張って
何もしない時間に身を委ねて
これからもコツコツ、生きていきますね。

いつも、支えてくださって本当にありがとうございます。

これからもどうぞ、よろしくお願いします。