いもあむ

 


9月。

外の空気が、冷たくなったのもそうだけど
なんだか静かになったなあと
季節が変わってきたのを感じた。

肉じゃがを煮ながら、お米を水に浸しながら
今年の編み物を始めた。

前の冬に残していた宿題の続きだけど
待ちに待っていたような気もして嬉しい。

待たずに待つ、みたいなことってあるような気がする。

煮ながらの編み物も、そういうことかもしれない。


今朝、映画を見ていたら「時間が解決するよ」というセリフが
何万回もいろんな場面で聞いてきただろうに
ものすごく新鮮に聴こえた。

時間が解決してくれるなんて、
時間って魔法みたいだなと思っちゃった。

無責任に聞こえた時もあったと思うけど
今は、すごく頼り甲斐のある言葉に感じた。

確かにそうで
時間が解決してきてくれたことを、私はたくさん知っている。

あんなにとげとげしかったことが、今はまあるくて、むしろやさしくなっていたりして
そうやってできたまあるいところに、ぼんやり助けられて生きてもいる。

時間が経っても、ああドロップキックだけしてやりたい!と思うこともあるけどね。

そう思われていることもあるだろう。

ぬか漬けは、何もしていないのに時間が美味しくしてくれるしなあ。

時間はぬか床なのかもね。

何にもしてないけど、ぬか床にはたくさんの菌たちがいて
それが勝手になんやかしてくれるんだろう。

時まかせ上等。


すこし更新がゆるやかになる予感ですが
日々、健康でいられるようつとめます。

季節の美味しいものを食べ食べ、健やかで過ごせますことを願っています。

さて、芋がほくっとしてきました。