うにょん
むらさきと白の、うにょんとした花。
根元から先っぽへ、咲いて枯れていく。
線香みたいな、ドミノだおしみたいな。
ヨガの時、背骨一つ一つおこしていってくださ〜い
と言われるのも思い出す。
それはまあちょっと違うかとも思ったけど
ひとつずつ意識を通わせて灯していく感じが似てるのかも。
こっちは枯れてて、あっちはまだこれから
一つの植物の中に生死があって、まじまじみてしまう。
まあ植物ってそんなもんだし、人間もそうか
髪の毛は毎日落ちていて、その前にはしらないだけで枯れたままぶら下がっている時があるんだろうし。
手向けの花だったから、もっと今咲いてます!みたいな華やかなのがいいかなと思ったけど
どうもわたしがささやかな花が好きで、
ゆっくり咲くささやかな手向けになってしまったなと思ってたけど
それがよかったかも。
植物を育てるようになって、一層切花が遠のいた。
どうしてかなと思っていたけど
鉢植えの植物は育っていくのを眺めていられるけれど
切花は終わっていくのを眺めなくてはならないからだった。
水切りして、できるだけ長く咲いていられるようにすることはできるけれど
やっぱりさみしいものはある。
それでも、ひさびさに花を飾ったら
ぽっとうれしくなるものもあった。
ここまで書いて、目覚めて読み返してみたら
けどけどけどけど書いてるなあ。
けど、昨日もシンクを磨いて寝たし
目覚めたらぴかぴかしてる。