とりあえず今日も元記

 そういえば、一回目のワクチン接種は、おだやかに終わった。

注射は怖くないのだけど、前日、眠る前やっぱり不安で
唐突に「人生ってなんだろう」みたいなことを考え始めたりもした。

眠る前恒例のぼやぼやの頭が(ぼやぼやだったんだ、本当に不安だったのかい)

「一期一会だな」

とものすごく端的に即答してびっくりした。

「人生とは一期一会だ」なんて、自分が考えると思わず
なんだそれ、と思って、寝た。

自分の健康上のことでワクチン大丈夫かポイントがいくつかあって

最終的に、問診でやめられるならやめよ!と思いながらワクチンを打ってもらいに行った。

そうしたら、おそらく幸運なことに、問診の先生がものすごくいいかたで
たぶん10分ちかくかけて、私の疑問に答えたり、一緒に考えてくれた。

たくさんの人に接さなければならないだろうに、こんなに時間をかけてくれるのか。

私は子供の頃にした大病が引っかかっていて、主にはそのことを相談したかったのだけど
ちょうど先生は小児科医で、最新の研究状況もふまえて、大丈夫だと教えてくれた。

そういう確かな経験と知識を足場にして、しっかり、一人の人間に話してくれている感じが伝わってきて

何よりその話しかたがとても、ほがらかで、ほぐれていて

こんな先生がいるんだ…と、ただただ嬉しくなってしまった。

多分たくさんいるのだと思うけど、私は病院が苦手でそんなに知らなかったんだな。

それにしても、ありがたくて、それだけでまあここに来てよかったような気がすると思えて
「お大事に」という先生の言葉に
「先生も、どうかお元気で!」と調子に乗って挨拶してしまった。

ま、そんな安心をもらったけど、やっぱり接種後30分待機組だったもので
やたらにいいスピーカーの設置されている待機室でジャズを聴きながら無事に30分を過ごし、家に帰った。

ちなみに、注射は、さされたことがわからないくらい、なんともなかった。

これもまた、腕のいい看護師さんだったんだと思う。

唐突なおにぎり

その後も腕が痛いのと、頭が痛いのと、ほんのりの微熱くらいで済んだ。

二回目が怖いけど。

どうやらその先生は、ワクチン接種を進めるだけでなく

ワクチンを打ちたくない人や打てない人に寄り添って行く必要について考えている人だったらしいと、あとで問診票のサインのお名前を調べてわかった。

(調べちゃうところがあたしって怖い、自覚してる)

ワクチン接種は、自分なりに調べて決めたことだけど、ただ「正しい」とは思っていない。

そう決めた、ってだけ。

この日記も、「とりあえず今日も元気」の記。

今月たくさん書いてるのも、「とりあえず今日も元気」の記。


人生ってなんだろう。

たしかに一期一会なのかも、とは、ちょっと思えた。

ああ、とにかく、みんな健やかがいい。