両輪





ぜんぶで200円で買えた、かがやかしい野菜。

朝から、こんなかがやかしさをどうしようと悩んで
今晩は、フレッシュトマトとなすのパスタにした。

バジルは、鵺的『夜会行』のときに、稽古場制作としてついてくださっていた吉水恭子さんが株分けしてくれたもの。

ミニトマトと一緒に植えると、お互い強くなると小耳に挟んだので
先輩としてベランダにいたミニトマトの根本に、バジル後輩を植えた。

うわさのとおり、互いにすくすくやっている。

ミニトマトにとって多すぎるものが
バジルにとってはいつでも欲しいものらしい。

とってもいい関係。

中島岳志さんと土井善晴さんの共著『料理と利他』を読んだりしながら
利他的であることってどんなことだろうって、春先から考えてたんだけど

ミニトマトとバジルみたいなことかな、と思った。

それにしても、うれしかった、バジルを譲り受けたこと。

思えば我が家には、株分けしてもらった植物が溢れてる。

みんな強くて元気で、みるたび心強くもなる。

わたしにも、溢れてしまうものがあるかしら。

気付かず誰かに漏れ出ていたりも、するのかしら。



ところで、パスタが本当に下手くそだったのだけど
引っ越してから、かなり美味しく作れるようになった。

これは、二口コンロの一番大きな功績かもしれない。

パスタとソースのタイミングが肝。