末長く

引越し祝いに、鉄のごはん釜をいただいた。 

みんなのお祝いの気持ちにより、豊かになる我が食卓。 

美味しいごはんを炊くなら、と 
今朝はおにぎりパーティー。 

大変よくって、
おにぎりの真ん中にすぽっとおさまる梅のような気持ちになった。 

どんな気持ち? 



鉄瓶を祖父母の家から連れ帰ったことで、鉄器へのなじみが生まれた。 

この鉄瓶だって、いつから生きてるのかわからないけど、手入れしたら元気に湯を沸かしてくれている。 

鉄釜もこれから、ながいあいだ、わたしがいなくなってもきっと元気でいてくれるでしょう。 

ながく、ゆっくり付き合って 
ほどよい加減を見つけていければいいので 

すぐにうまくいかなくたっていいんです。 

しかし、おもえば、道具でも衣服でもいいものは、おさがりなんかをいただくことばかりだった。

だから、わたしのもとからはじまるこの鉄釜を見て
すこしどきどきする。

ながくつかえるものの本領を発揮できるようにだけは、しっかりつとめようとおもう。


--- 

散歩の時、電車に吹かれて綿毛が飛んでった。 

昔は綿毛をふーするの好きだったけど、大人になってからはできないな。 

それぞれの飛び立つタイミングがありましょう。 

あれはこどもの特権だったな。