からりと
今朝、ミニトマトのポットからにょきにょききのこが生えていた。
ひっ!となったけど、トマトときのこっておいしそう。
食べないけど。
夜になったらしぼんでた。生命。
最近は、朝ごはんを食べながら『ハイパーハードボイルドグルメリポート』を観て
夜ごはんを食べながら『Choose Life Project』を観ている。
『ハイパーハードボイルドグルメリポート』は、小藪さんの受け止め方とか温度がとても素敵で
過度に驚いたり悲しんだりせず、きちんと現実を見つめているところがとてもいいなと思う。
人がごはんを食べて生きていくことは誰かのエモーショナルのためには存在していないのだとちゃんと思わせてくれるので、私も、ただ見ている。
『Choose Life Project』も、話しているひとがとても落ち着いた口調で話してくれるので、落ち着いて今何が起こっているのかを知ることができる。
私はほんの少し前まで、世界のことが全くと言っていいほどわからなかった。
何から知ったらいいのかもわからなくて、右往左往していたのだけれど
最近ほんの少しずつ、「聞こえる」ようになってきた。
そういう風に、少しずつ無知を知って、少しずつ聞こえる声を増やしていって
聞こえていないことを自覚するほかないんだなと思った。
他者を理解しようと思うのはおこがましい気がして
自分が何も知らないということを理解することの方が大切だと感じている。
私がいつもしているごはんの話も、植物の話も
自分ではとても「政治的」だと思っている。
どう生きていたいか、いきたいかの話しかしてないから。
それだけでいいかな、それだけがいいかなと思っていたんだけど
それだけじゃ間に合わないことがあるのかもしれないなとこの頃思うことが増えた。
ごはんの話をしながら、世界の話をできるようになりたいなとちょっと思う。
主語が大きくなりたくはないけれど、
自分の生活の視点から、きちんと世界に届く視野へと
望遠鏡のようにスムーズに行き来できるようになりたいなあと思う。
実感を通して考えることができることもあれば
どう考えても実感のしようがなくても、共感などが基準にならないことを知って、考え続けなければならないこともある。
いろいろ考えては、「がんばろ」ってところに行き着いて
毎日ひとまずは眠る。
鵺的『夜会行』
優先予約、ありがとうございました。
一般予約は5月25日からです。
またおしらせしますね。