こくう


 おもわぬところで自分が生きていることを知る。

自分の目に見えているものはほんの僅かだな。

久しぶりにプラネタリウムに行った。

街灯りの中の10月の夜空。満月。

「いいというまで目をつむっていてください」
と言われて、じいっと目を閉じていた。

「いいですよ」と言われて目を開けると
山中の真っ暗な夜空に、すなつぶのような小さな星が帯になって見えていた。

天の川だった。

うっかり泣けてしまった。

自分の目に見えているものはほんの僅かなんだなと思って。

なんつって。

それとこれとは似てることもあるし、ぜんぜん違うこともある。

ただただきれいだっただけ。

大きな主語も、綺麗な比喩も危険よね。

広い空は気持ちいい。

めちゃくちゃ疑うことと、めちゃくちゃ信じることは似ているって誰かが言ってた。

私もそう思うのだ〜

夕暮れの葉っぱの隙間に、星みたいな光を見るのが好き。