湧く
あわただしい日々が少し落ち着いて、
気持ちよくベッドに埋もれたりしていたのだけど
いかんいかん、まだ何も終わってないのだった。
すぐ布団にくるまって籠城しかけるので気をつけなければ。
さて、ビデオレターでもお話ししましたが、
東京都の「アートにエールを!」にて
『natural social distance』という映像作品を発表しました。
https://cheerforart.jp/detail/4760
鵺的で共演している川添美和さんとの二人芝居。
脚本・演出はニシオカ・ト・ニールさん
音楽はPAKshinさん
衣装は鈴木智枝さん
そして小道具とプロデュースは佐藤区役所さん
このチームを中心に、作りました。
鵺的の『悪魔を汚せ』(再演)を上演した
サンモールスタジオさんの舞台で、20分ほどまるごと一本
映像作品用に二人芝居をしたものを収録していただきました。
一本撮りの緊張感、
久々の感覚でした。
終わった後の疲労感と爽快感は、なんとも懐かしくて
ああ、こういうことがしたかったんだと思い出しました。
演劇ができなくなって、
演劇の何が好きだったのか、具体的に考えるようになりました。
どうしてやっているのかも。
この作品は、そのなかで見つけた、一つの答えだとも思っています。
チームでアイデアを出し合い、プロフェッショナルの技を出し合い、
描きたいものを実現しました。
ああ、こういうのが見たかったんだ!というのを、そのおかげで作れて
見ることができました。
目に見えてわかるものはもちろん、気がつかないほどに作品の景色を作っている技が随所にあります。
そういう、それぞれのセクションの光る技にしびれ、自分もがんばろうと奮い立つのも、演劇が好きな理由の一つです。
衣装は、美和さんと私で自分の着たいものを描き
鈴木さんに作っていただきました。
描いていた何倍にも素敵なものが具現化されて
それを身につけた時の感動は初めての感覚でした。
調子に乗って変な顔をしていますが、おゆるしください。
昔は、もしも誰にも誘われなくなったら演劇や芝居はやらないだろうなと思っていました。
ずいぶんと偉そうですが、そういう意味ではなく、自発的にやりたいと思うほどの自信か確信がなかったのだと思います。
でも実際、その自分の傲慢さが嫌いでした。
本当にやりたくてやっているのか?と、自分を疑うことが多々あり
「演劇が好きなんだね」と誰かに言われると、「いやあ…そうですかね」などと言っていました。
だけど、今年、気がつけば、求められずとも演劇をやろうと考えていました。
びっくりしました。
嬉しかったです。
今も、そら、演劇がなくても生きてはいけます。
それでも、演劇を作る時のいろいろが、私の生きることをみずみずしくしてくれます。
当然ながら、演劇がなければ今のような私にもなっていなければ、今の自分を大きく支えてくれている人たちにも出会っていません。
(そして、演劇で生きてきた人が大勢いることも紛れもない事実です。)
自分以外の他者や、ここ以外のどこかと
電線と電線が触れ合って光が灯る時のように
じじっと何かが起こる瞬間が、生きる豊かさを覚えさせてくれます。
そしてそれを見ていただいた時、またじじっと光が灯ります。
演劇の灯りのようなことを私はうまくイメージできないけれど
自分に灯るその瞬間のことはよく知っています。
そしてその瞬間がとても好きです。
またいつか、劇場でお会いできる日も楽しみにしています。
それまで、私や、私たちの見出す光を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
気持ちよくベッドに埋もれたりしていたのだけど
いかんいかん、まだ何も終わってないのだった。
すぐ布団にくるまって籠城しかけるので気をつけなければ。
さて、ビデオレターでもお話ししましたが、
東京都の「アートにエールを!」にて
『natural social distance』という映像作品を発表しました。
https://cheerforart.jp/detail/4760
鵺的で共演している川添美和さんとの二人芝居。
脚本・演出はニシオカ・ト・ニールさん
音楽はPAKshinさん
衣装は鈴木智枝さん
そして小道具とプロデュースは佐藤区役所さん
このチームを中心に、作りました。
鵺的の『悪魔を汚せ』(再演)を上演した
サンモールスタジオさんの舞台で、20分ほどまるごと一本
映像作品用に二人芝居をしたものを収録していただきました。
一本撮りの緊張感、
久々の感覚でした。
終わった後の疲労感と爽快感は、なんとも懐かしくて
ああ、こういうことがしたかったんだと思い出しました。
演劇ができなくなって、
演劇の何が好きだったのか、具体的に考えるようになりました。
どうしてやっているのかも。
この作品は、そのなかで見つけた、一つの答えだとも思っています。
チームでアイデアを出し合い、プロフェッショナルの技を出し合い、
描きたいものを実現しました。
ああ、こういうのが見たかったんだ!というのを、そのおかげで作れて
見ることができました。
目に見えてわかるものはもちろん、気がつかないほどに作品の景色を作っている技が随所にあります。
そういう、それぞれのセクションの光る技にしびれ、自分もがんばろうと奮い立つのも、演劇が好きな理由の一つです。
衣装は、美和さんと私で自分の着たいものを描き
鈴木さんに作っていただきました。
描いていた何倍にも素敵なものが具現化されて
それを身につけた時の感動は初めての感覚でした。
調子に乗って変な顔をしていますが、おゆるしください。
昔は、もしも誰にも誘われなくなったら演劇や芝居はやらないだろうなと思っていました。
ずいぶんと偉そうですが、そういう意味ではなく、自発的にやりたいと思うほどの自信か確信がなかったのだと思います。
でも実際、その自分の傲慢さが嫌いでした。
本当にやりたくてやっているのか?と、自分を疑うことが多々あり
「演劇が好きなんだね」と誰かに言われると、「いやあ…そうですかね」などと言っていました。
だけど、今年、気がつけば、求められずとも演劇をやろうと考えていました。
びっくりしました。
嬉しかったです。
今も、そら、演劇がなくても生きてはいけます。
それでも、演劇を作る時のいろいろが、私の生きることをみずみずしくしてくれます。
当然ながら、演劇がなければ今のような私にもなっていなければ、今の自分を大きく支えてくれている人たちにも出会っていません。
(そして、演劇で生きてきた人が大勢いることも紛れもない事実です。)
自分以外の他者や、ここ以外のどこかと
電線と電線が触れ合って光が灯る時のように
じじっと何かが起こる瞬間が、生きる豊かさを覚えさせてくれます。
そしてそれを見ていただいた時、またじじっと光が灯ります。
演劇の灯りのようなことを私はうまくイメージできないけれど
自分に灯るその瞬間のことはよく知っています。
そしてその瞬間がとても好きです。
またいつか、劇場でお会いできる日も楽しみにしています。
それまで、私や、私たちの見出す光を一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。