ともに暮らす




家にいる花に元気でいてもらうために、冷房をつけているのですが
家主は寒くて悩んでいます。

水が腐るとすぐだめになってしまうんですね。

よく、お犬さんのために冷房つけている話とか聞くけど
こういうことなんだなあと思うと、花に寄り添って嬉しい気持ちになりながら

しかしもっと広いネーチャーのことを考えたら
これは寄り添えているんだろうか、いや…
みたいな葛藤をしています。

そこで、花瓶に定期的に氷を入れるという技を編み出しました。

まだ効果は不明。

お花よ、元気でともに暮らそう。





本多劇場でやっている『DISTANCE-TOUR-』を、劇場に観に行きました。

エレキコミックさんと街裏ぴんくさんの回
春風亭一之輔さんの回
入江雅人さんの回

お笑い、落語、一人芝居
3回とも全部、すごくよかったです。

久しぶりに劇場まで向かい
その入り口から誰かが立っていてくれて
劇場の中にお客さんが集まっていて
劇場の椅子に座って
舞台の上に始まりそうな何かがあり
はじまって舞台の上に人がいて
拍手が弾けて

う〜ん、こんなに特別になって良かったのかわからないけれど
とても、とても、よかったです。

昨日の入江雅人さんの回は、客席に拍手しても仕切れないみたいな空気がありました。

上演されている一つ一つの演目に
一人一人の、今思う「できること」や「挑み方」
「守り方」のようなものを感じ

だけどそれが一方的なメッセージや、頑なな主張には聞こえず

「私はこういうかたちでやってみるよ!ここは私がこうやって守ってみるよ!」という提案のように聞こえて

そこが、とてもよかった。

よし、じゃあ私はこうやってみよう、ってとても力が湧きました。

その魅力が
この企画のものなのか
コントや漫談や落語や一人芝居という性質のものなのか
作り手のみなさんのものなのか
すべてなのかわからないけれど

劇場で目にした、知った一人一人のことが
一つ一つのことが深く刻まれて
帰り道に調べたりしていて

ああ、このくらいしっかり
一人一人を、一つ一つを
心に残していくのはとてもいい姿だよなあと、立ち返ったような気持ちになりました。


以前より広く、ゆったりとられた一人分の客席みたいに
一人一人、一つ一つ、一瞬一瞬の大切さが
ゆったり感じられるだけの間をとっていけないかなあ。

それは今までよりずっと、選び、選ばない未来になっていくわけですが。

これから演劇がどうなっていくのか
自分はどうしていけるのか
考え続ける必要があるし、簡単なことではないけれど

大切なものをもっと大切にできるこれからに
つなげていきたいと思う公演でした。

私もその中ですこしでも力になれたらなあ。

などと情緒的な話ばかりしましたが、何より冷静に徹底した感染対策がされていることが一番素晴らしかったです。

それがあってこその、観劇への集中なんですね。

取り組みについても劇場内に掲示してあったりホームページにも記載されていて
とても安心できますし、参考になります。

やることをやる。やらないことをやらない。

選んでいくしかないですね。



「DISTANCE-TOUR-」はこのあと17時から公演があり
配信もあります。
11日が千秋楽です。

そのあと、北九州・豊橋・札幌へ渡るようです。

ぜひ、みてみてください。

http://distance.mystrikingly.com



ちなみに、私の今の夢の一つは
4年前くらいからずっとですが「本多劇場に立つこと」です。

3月、下北沢ザ・スズナリの楽屋に遊びに来た虹