伊勢丹記念日

27歳、はじめて、伊勢丹で買い物をしました。

決して高い買い物ではなく、欲しいものが偶然、伊勢丹に売っているというので、昨日は朝から「伊勢丹に行くのだ」と決めていました。

のだ、というほど、気負いはなく、うっかりサンダルにノースリーブのワンピースで出かけてしまったのですが

伊勢丹に足を踏み入れたとき、
あれ?これは、サンダルにノースリーブのワンピースで来ていい場所なのか…?と考えてしまい、冷や汗。

いやいや寺院じゃあるまいし、きっと、いいのですよね?

食料品売り場なのに、しっかりとした服装をした方が揃っていらっしゃって、すこしひるんでしまいました。

わたしが欲しかったのは、食料品ではなく化粧品でして、ワンフロア移動すると

おお、尚もまた、場違いな気持ちが高まります。

目当てのものがみつかり、テスターを手に取ろうとすると、店員の方が「あっ、お出しししますよ」と声をかけてくださり

ああ、そうだよな、勝手に手に取っちゃならないのだよな、と恐縮。

ボディスプレーが欲しかったので、香りを二種類試させてもらったのですが、緊張のせいか香りの違いがわからず
「ああ、ふむふむ」と言いながら、売り場の前で立ちすくむ…。

接客も適度でスマートだから、わたしの戸惑いを受け取らないようにしてくれているんですね。

全然、香りが、わからない…


結局、直感で、こっちの方が好きだった気がする!!と、パッケージを手にしてレジへ向かったのでした。

「小さな袋にお入れしますか?」と言ってくれたので

この、よく見る伊勢丹の、見たことのない小さな袋をいただきました。

そのとき、ああ、わたし、はじめて伊勢丹でお買い物したんだわあ…とときめいたので、こんな話をしてみました。

大枚はまったく叩いてないけど
デパートで買い物するって、こんな気持ちになるんだなあ。

大人になって行くって、いいですね。

お金を使うって、いいことだなあ、とこの頃思いながら

消費税が増えるのは勘弁してくれ…と思っています。

この小さなチェックの袋は少し大切にしたいです。

あっ。落ち着いてかいでいる香りは、とても良いです。