ねこそぐ
小学校の頃、
図工の授業で作っていたさくひんを
とちゅうで
うまくいかない、このさきはない
とおもって、
できているものを壊してはじめからつくりなおした。
そのことを、このごろ
なにかをつくっているとよくおもいだす。
ねっこからちがうものは
もうちがうのであって
はじめからうみだしたほうが
早く思う通りになったりする。
こわすのは、なくすのは、こわいけれど
そういうものだとおもう。
なにかをつくるって
はじめからさだめられるようなことじゃない。
予測できないようなものが見たいのなら
自分にも予測できない場所で作ったっていいのではないかしら
と
と
おもうようにもなった。
ああ、図工、たのしかったな。
なにかを0からつくるのが
むかしっからすきなのだと
仕事をはじめて10数年たって
きがつけたときは
うれしかった。
じぶんのねっこをおもいだしたり
ひっこぬいたり
そんなこと、くりかえしてる。
じぶんのねっこをおもいだしたり
ひっこぬいたり
そんなこと、くりかえしてる。